野菜の王様？にんじんの栄養素

みなさん、こんにちは！
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にんじんとは、セリ科ニンジン属の植物の一種です。非常にポピュラー野菜の一つであり、サラダ・炒め物・焼き料理・鍋料理・煮物・煮込み料理など、和食・洋食を問わず幅広く使われています。ダイエット中に「にんじんって食べても大丈夫なのかな？」と悩んだことは少なからずあると思います。今回はそんな人参についてご紹介します。

人参に含まれる栄養

「日本食品標準成分表」には、「にんじん（根/皮つき/生）」をはじめ、様々な種類のにんじんが載っていますが、まずは基本となる「にんじん（根/皮つき/生）」の100gあたりの栄養価を確認してみましょう。

エネルギー：35kcal
たんぱく質：0.7g
脂質：0.2g
炭水化物：9.3g

ビタミン
・βカロテン：6900μg
・ビタミンD：0μg
・ビタミンE：0.4mg
・ビタミンK：17μg
・ビタミンB1：0.07mg
・ビタミンB2：0.06mg
・ナイアシン：0.8mg
・ビタミンB6：0.1mg
・ビタミンB12：0μg
・葉酸：21μg
・パントテン酸：0.37mg
・ビタミンC：6mg

ミネラル
・ナトリウム：28mg
・カリウム：300mg
・カルシウム：28mg
・マグネシウム：10mg
・リン：26mg
・鉄：0.2mg
・亜鉛：0.2mg
・銅：0.05mg
・マンガン：0.12mg
・食物繊維：2.8g
（・水溶性食物繊維：0.7g）
（・不溶性食物繊維：2.1g）

βカロテン

人参は、100gあたりβカロテンを6900μg含んでいます。これは、ほかの緑黄色野菜であるほうれん草（4200μg）や小松菜（3100μg）よりも圧倒的に多いです。βカロテンはビタミンAの前駆体であり、体内ではビタミンAに変換されて目や皮膚の健康を保つために働きます。 また、βカロテンには抗酸化作用という働きもあり、活性酸素の発生を抑制したり、取り除いたりします。

ビタミンB群

人参は、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸といったビタミンB群も含んでいます。ビタミンB群の体内での働きはそれぞれ異なりますが、ビタミンB1がエネルギー代謝に関与しているように、いずれも身体の健康を保つのに欠かせません。 また、体内ではほとんど合成できないため、人参のようなビタミンB群を含む食品から摂取する必要があります。

カリウム

人参は、100gあたりカリウムを300mg含んでいます。カリウムは、体内のナトリウムを排出して、細胞などの浸透圧を調整する働きがある栄養素です。そのため、ナトリウム（塩分/食塩）の摂取量が多い日本人にとって重要な栄養素です。 栄養健康な人が通常の生活を送っている分には不足する可能性は低いですが、人参などからこまめに摂るようにしましょう。

食物繊維

人参は、100gあたり食物繊維を2.8g（水溶性食物繊維0.7g、不溶性食物繊維2.8g）含んでいます。食物繊維は体内で消化・吸収されないものの、整腸作用や血糖値の上昇を抑制する作用などがあります。 一般的に「現代人には不足しがち」といわれているので、意識して食物繊維を摂りましょう。

ダイエット中は食べすぎに注意

入手しやすくさまざまな料理に使える便利食材のにんじんは、実はβカロテンをはじめビタミン類・ミネラル類・食物繊維をバランスよく含んでいるのでとても良い野菜です。 様々な栄養を含んでいるにんじんですが、野菜の中では糖質が多いので食べるときには量に気を付けましょう。